歩くインモラル、ジェイセン・ヘンドリクスから「僕の恋人になってよ」と告げられ、「はぁ?」としか言えなかったジルさんでした。

「・・・なんで私なの?」
「男と寝ることに抵抗がない、美人でスタイルがいい、何より金持ちだ、僕と同じくらい」
「虫よけってわけ」

「否定はしないけど、それよりも単純に僕好みのイイ女だったからかな。立っていても、座っていても、ベッドの上でも」
「そう言えば女は落ちると思ってる? でも残念ながら、私はあんたのろくでもないゲームに興味はないの。いつでも自分だけが選ぶ立場にあると思わないで。少なくとも、私には」
「やっぱり聡いね、君」

ま、ここに至るまでに、とっくにウフっちゃってるんですけどね、この2人。

肉食女と手当たり次第男が2人でいれば、そりゃあもう握手のようなもんで。

そもそも、ラッキーパームスに来て間もないジルさんは、既に・・・。

会ってすぐウフフフレンド、の、夢追い無職ダーレン・ドリーマー。

顔をあわせばロマンチックコマンドの応酬が始まる、不真面目警官ドノバン・スティール。

何やらとっても気になる存在だけど、家族志向だから落ちてくれないアリエル・ハドソン。

あとは、コックのレノン・ソーサとも1回ウフってます(写真撮り損ねた)し、金持ちのキングさんちのご主人も、会えばハートを飛ばしてくる・・・なんかもうな、ジルさん、あんた、変なバグでも持ってるんじゃないの? 恋愛方面にフラフラした特質、入れてないのにー。

そんななんで、恋愛関係でもなんでもない(元)彼女の娘と子供を作っちゃう倫理観ゼロのジェイセンくんとは、ぶっちゃけお似合いなんじゃないかと思ったりしています。

「あんたは面倒くさがりなの? ジェイセン。あちこち食い散らかして始末に負えなくなるなんて、ガキのやることよ」
「なら、お手本を見せてほしいなあ、僕に」
「・・・あんたのそういう無邪気なところ、イラつくわ」
「それは『イエス』ってことだね、ジル」

「・・・はあ・・・」

そんなわけで、朝を迎えて恋人同士になりました。

ジェイセンが誓約嫌いってことと、システム上、ジルさんから告白しなくちゃいけないとこがイマイチ納得できないけど、ま、これはこれで、割れ鍋に綴じ蓋。

のんびり不定期に、つづく。

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