前回のサブリナの服装が適当なのは、方針が固まっていなかった頃の名残です。
軽くプレイして、面白くなりそうと思ってからキャラづくりをするので、プレイ序盤は適当かつ写真がないことが多いのです。

動きがなさそうだなーと思っていたところでボビー・サージェントから同居の誘い、そしてウフフ・・・これは泥沼展開かと、ややゲスい期待をしたけど、どうも愛情を感じなくて(プログラムのぶつかりあいな気がして)、同居を解消させた次第です。

いつものように「超ロマンチスト」をつけてる画家ですが、現段階で、サブリナは割と淡々としてる。1人でいるのが好きみたい。
毎回、基本的な特質は変えないのに、それなりに個性が出るのが面白いね。

そんな流れを経て、服装を決め、引っ越しをして、サブリナ・ステュワートの物語は始まります。

ツインブルックは今日も騒がしい。個性が限界突破したような人しか住んでないよね、この街。
誰かと誰かが喧嘩し、相手構わず花を贈り、ごみ箱は漁られ、子供が元気。

いい街だ。たぶん。

今回も、グッド氏はうちのシムの最初のロマンチックアクションの相手でした。まあ、他にもフラフラフラフラしてるけどね、この白い人は、いつものように。

でも、ちょっとしたロマンチック願望(デートしたい・ラブレターを書く)は出したものの、サブリナはさほどグッド氏に執着はしていない様子。
うん、うちのシムにしては珍しいね。

本を読むのにも飽きたのか、美術館に行きたいという願望を出しました。早速向かいましょう。

あれ、この人・・・

ほぼ同時に美術館に入ってきた、簡素な身なりの老人。

「あの・・・もしかして、ハーウッド・クレイ?」
「・・・そうですが・・・?」
「・・・! ハーウッド! すごい! 本物! この街にいたなんて!!」

「あ、ごめんなさい。私はサブリナ・ステュワートといいます。画家なんです。ラフロマージュ芸術学校にいた時、あなたの卒業制作を見て、とても感動したの。お会いできて光栄です」
「そう。じゃあボクの後輩だね。ほめてくれてありがとう」
「そんな・・・ほんとにどうしよう。ハーウッド・クレイ。会えるなんて!!」

「そんなに感激するほどのことじゃないよ。ボクだって人間だからね、どこかには住んでいるさ」
「そうですけど、それでも」
「画家と言ったね。君は、どんな絵を描くの?」
「私は・・・」

出会った途端ハートが舞い踊り、芸術の話で盛り上がる2人。

これまでドライだったサブリナが、なんかすっごく積極的に話しかけていたのが印象的でした。

ひとしきりお喋りしていたらお腹が減ったので、2人はビストロへ。

「楽しかったけど、すまないね、そろそろ仕事なんだ」
「どこの工房ですか? 今度、見学に行かせてください」
「・・・いや、今は劇場でバイトしてるよ」
「バイト? じゃあ、彫刻は・・・?」

「まあ色々あってね。うん、だから今のボクは君の好きなハーウッド・クレイじゃないんだ。黙っててごめんね。幻滅してくれていいよ。それじゃ」

世帯説明によると、かつて「神童」と呼ばれたハーウッドの現在は、どうにも地味で、所持金も、家賃が払えるか危ういレベル。ビストロに誘っちゃってごめんなさいレベル。
彫刻家でもなく、音楽キャリアで細々と生きているようです。

ぬうん。もったいない。もったいないですよ!

好きなアーティストがその道から離れてるって、人には色々あるってわかってても、ちょっと切ない。
気にならないわけがない。

その日以来、ハーウッドのことで頭がいっぱい。どんどんハーウッド関係の願望があふれてきます。

勢いでウフっちゃったボビーの時なんて、ほんと全然シラっとしてたのに。

それでも、まだ「いい友達」でしかない2人、特に進展もなく、日々は過ぎていきます。

しばらくして、本屋の店先で、久しぶりにハーウッドと出会います。
ぱーっと嬉しそうなサブリナ。

「クレイさん!」
「・・・声をかけてくれるのかい?」
「・・・?」
「いや、なんでもないよ。ちょっと待ってて」

一度、店に入ってから出てきたハーウッドがサブリナに渡したのは、白いバラ。

「この前、ちょっと意地悪しちゃったね。ごめん、お詫び」
「え・・・あ、ありがとうございます」
「ははは、年寄りがちょっとキザだったかな。用事があるから、今日はこれでね。作品、楽しみにしてるよ」

かつて有名人だった彼ですから、女の扱いも心得てるでしょう。花を贈るなんぞ、挨拶ですよ、挨拶。

作品、楽しみにしてるって・・・!

俄然やる気になっちゃう。
単純だとは思うけど、ほめてくれる人がいると、やっぱり嬉しいもんね。

作品が仕上がった日、「ハーウッドと時間をすごす」という願望が出ていたサブリナは、彼の家を訪ねました。

ハーウッドの世帯、「エゴの巣」って名前は詩的で素敵。

「やあ、いらっしゃい。どうしたの?」
「あの、絵ができたんです。見てもらえませんか」
「・・・ボクはもうソッチ方面から引退した身だからね、役には立てないと思うよ」

「・・・それでも・・・それでも、あなたが『楽しみにしてる』って言ってくれたから、今回の絵はあなたのおかげなんです。だから、お礼だけでもって・・・」
「・・・うん」
「クレイさん、やっぱり、今がどうでも、私はあなたのファンです。時々、会いに来てもいいですか」

危うい! 危ういよ、サブリナ!!

もともと1人が好きな感じだった彼女ですが、なんだかんだで「超ロマンチスト」。好意を持つと突っ走り、そして相手と一緒に過ごしたがる。
普通に恋愛にフラフラしている分にはいいんですが、こうなるとかえって扱いが難しい。

というか、これまでのクールなお前はどこいった、と、プレイヤー自身が一番ビックリしてる。

「うん、ありがとう。でも、ボクには今つきあっている子がいるから、誤解されることはしたくないんだ」

はい。

この時、ハーウッドはジュリエンヌ・ナック嬢とおつきあいしていました。
年齢と境遇の割には、彼はどのプレイでもモテてる気がします。概ね受け身っぽいですが。

「・・・そう・・・ですよね。ごめんなさい。1人で盛り上がって・・・」
「いや、気持ちは嬉しかったよ。ありがとう」

サブリナの願望には「キスしたい」が出ていたので、このまま押してもいいかなとは思いました。
でも、「パートナーと別れるように言う」を実行して、あまりいい思いをしたことがないんです。基本的に、もの凄い罪悪感で辛くなるから。

ならば、1人で淋しい方がいい。

「好きって難しい・・・」

「1人で平気」とは思っていても、誰かに拒絶されれば、それはそれで傷つくサブリナ。

『好き』も色々、本人はどう思っても、まだ本質的には愛だ恋だってとこまで行ってない未熟な好意っぽいのが、また微妙で。

この困惑は、どこへ向かうのでしょうかね。

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