引っ越し、子供たちの成長、メイシーの復活と、駆け足で過ぎ去った夏。
とにかく毎日、賑やかで賑やかで。
秋といえば、芸術家肌の皆さんがつい作ってしまう、かぼちゃランタン!
家族総出で作るよ!
しかし、いつも思うけど、新聞紙敷いてるなら、種をそのへんにポイーってしなくてもいいのにね。ゴミが残るわけじゃないけども。
顔が違うランタンが並ぶと、なかなか壮観です。
そして!
サブリナ妊娠!!
おー、老齢で3人か! ハーウッドがんばるなあ。
老齢になると、基本的に「赤ちゃんを作ろうとする」をしても通常の確率どおりに妊娠しない気がするんですが、こちらのお宅では、そんなの関係ないようです。
ちなみに、「排卵誘発剤」は入れたことがありません。それが関係あるかないかはともかく。
第3子は男の子。
カミーユときたからにはオーギュスト。「地獄の門」「考える人」のロダンからとりました。
すっかり彫刻家しばりです。いいんだ、考えるのが楽だから。
名前つけるのも、だんだん 面倒 大変になっていくよね・・・ネタ切れっていうか。
相変わらずハーウッドは子煩悩。毎朝の散歩が日課です。
ベビーカーは可愛いけどチートアイテムなので、空腹とかあれこれのゲージが回復しちゃうのよね。寝る時間とか調整して子育てしているので、たまに困る。
便利だから使いたいけど、便利すぎてリアルじゃなくなる、それが悩み。
・・・って、非現実てんこ盛りのシムズで何をいっているのやら。
でも、なんかこだわりなの。細かいけど。
幼児がいるとキャッキャする声が家に響いて幸せですなあ。
アイドル降臨ですよ!
ここんちの子は、家族みんなに構ってもらえて幸せそうです。
そして、この輪郭はサブリナ似ですね。髪の色もサブリナだ。
そういえば、前回身ごもっていたロリーも無事出産しました。ファンの子供は女の子。
よく、じいちゃんばあちゃんが連れまわしているのを見かけます。
なんつーか、これだけクレイ家との絡みが多いファンですから、なんか親戚の子供みたいな存在だね。
あちこちで子供ができたり成長したり年をとったり、確実に時間は流れていきます。
ああ、そうだ、フィリップに彼女ができました。
卒業パーティに誘われ、そのままカップル誕生です。
相手は、シャーク・ラケットとアルマ・ドリルの娘さん。
シャークはまあ、結婚もせず、あちこちの女に子供を産ませていてな・・・まだ若いのに・・・これからどんだけ子供を増やしてくれるか楽しみです(棒)
そうやって、さざ波のように世代が入れ替わってきている、ツインブルック。
「明日、オーギュストの散歩ついでに、ちょっとファンに会ってくるよ」
「・・・よろしく言っておいてね」
ある日、ハーウッドはサブリナに告げました。
翌日、街はずれの丘の上、ファンの家に到着すると、エイミー・ブルが帰るところでした
変人の割に、それなりに友達が多いんだよね、彼。
「ああ、君かい、ハーウッド」
「・・・よかったよ、まだ生きていてくれて」
「来てくれると思って、あの世へ行くのは待っていたのさ」
ファンの寿命の日です。
必ず来るとわかってはいても、やっぱりしんどい。
「ファン・・・」
「聞いてくれよ! 最近さ、芸術的に完璧な寄り目ができるようになったんだ!」
「・・・!?」
さすが変人王。意表を突かれ、ハーウッドでもこの顔。
「・・・ハーウッド、あんまり悲しい感じにしないでよ。私は悪くない人生だったって思ってるんだからさ」
「・・・うん」
「でも、君が来てくれてよかった。頼みたいことがあったんだ」
「なんだい?」
「この家を娘に残してやりたい。爺さん婆さんがいなくなればだいぶマシになるとは思うけど、ラケットはあの通りの家だから、いつか居辛くなった時に逃げ場にすればいい。ボロで嫌がるかなあ。でも、父親としてできることは、きっとこれくらいだ」
「それを言うのはボクにでいいのかい?」
「・・・ロリーはさ、まだ若いじゃないか。私は変わり者の偏屈ジジイって自覚はあるからね、かといって、今更、普通の男になんてなれないし、なりたくもない」
「・・・」
「これはきっと傲慢な逃げだろうね。それでも、今、あの子が好きな人と一緒にいて幸せなら、逃げて正解だ」
ロリーは現在、娘を置いて家を出て、婚約者のデアンドレ・ウルフ宅に住んでいます。
「泣き顔を見ながら死ぬなんてゴメンなんだ。泣くほうがいいよ」
「それをロリーに言えばよかったんじゃないか?」
「はは、うまく伝える自信がないなあ。きっと茶化すよ。辛抱強く理解してくれたのは、君とレイシーくらいだもの」
「・・・ほんと、わかりにくいよ・・・」
「だから、娘が成人するまで、この家を管理してくれないか? そして、頃合いを見て、彼女に私のことを伝えてほしい」
「・・・わかったよ。ボクがそれまで生きていたら、だけどね」
「ははは、君は長生きするような気がするから大丈夫だよ」
「もし死んだらサブリナに頼むさ」
「すまないね」
「あともう1つ、私の墓を、丘の麓のガラクタ置き場に置いてほしい」
「レイシーがいるところかい?」
「そうだね。あそこなら退屈しないし、娘がこの家に住んだ時、前を通るからさ」
「うん」
「頼むよ」
その後、ひとしきり思い出話をして。
そして友情のハグ。多分、最後のハグ。
「君は永遠にボクの親友だ。長い間、楽しかったよ」
「ありがとう。君に出会えたのは奇跡の1つだったな。悪くない」
「・・・そろそろ君の家に帰りたまえ。ミューズ・・・サブリナによろしく」
「ああ・・・」
ファンに促されて、ハーウッドは家を後にしました。
じゃあね、ハーウッド。
親友を見送って、その夜。
ファン・デアラーの一生は終わりました。
ファンの訃報が流れた瞬間、ハーウッドは一瞬、身動きを止めました。
何かを感じとったかのように。
ツインブルックの変人王よ、さらば。
あなたの不在は、とても淋しい。