ヒドゥンス・プリングズ「レモン・シャトー」、ん? ちょっと深刻そうですね。
「ええ、産むつもり。
あなたに迷惑はかけないし、彼女にも言わない。私だけの、ミューラーの子供として育てるから、安心して・・・そりゃ来てくれれば嬉しいけど・・・あなたの立場はわかっているつもりよ、セバスティアン。バンダーバーグとは関係なく育てるから。
それでも、この子があなたの子供でよかったって思ってるのよ・・・ああ、そうじゃないの。そこも気にしないでね。私が言いたかったのは、子供を愛してるってこと。
あなたはエラを大事にしてください。それじゃあ」
ヒドゥン・スプリングズのジョシー・ミューラーは、王家バンダーバーグ家の跡取り息子、セバスティアンの子供を身ごもりました。
この街に来た時に歓迎してくれたのが初対面、まだ1回目の夏ですから、かつてないほどの最速妊娠。
ただ、セバスティアンにはもう1人、恋愛対象の女性エラ・カーライル嬢がおり、ジョシーの妊娠がわかった時には、彼は彼女と正式にお付き合いを始めていました。
セバスティアンに心を残しつつも、子供を1人で産み、育てることを決めたジョシーです。
・・・って、ほんっと、恋愛対象でグズグズしてると、あっという間に別の人とくっつくなあ・・・こっちが踏み出そうとしたタイミングでカップル成立って、システムの悪意を感じるぞう。
と、いきなり愚痴から始まりましたジョシーの物語、「王子とオタク」。
写真があるようでないような微妙なものが多く、かつ、開始すぐに子供が産まれてしまったので、補足の再プレイにも限度があり(子供の再現が難しい)、やろうかどうしようかと悩んでたら時間たっちゃった(笑)
ま、完璧なもの求めても仕方ないしー、クオリティも別に期待されてないだろうしー、まいっかー。
と、だったら公開すんな、というレベルの開き直りをしながら開始です。
話は戻って。
セバスティアンとの電話の後、ほどなく、ジョシーはアドルファスという名前の男の子を産みました。
現在のバンダーバーグ家当主カタリナは、家の存続とかどうでもいい子供たちに頭を痛めつつ、とにかく王家のこれからを心配しているようで、ある意味、彼女が熱望する男児。
カタリナにはルノーという夫がいますが、彼女の2人の子供と家系図がつながってないことを見るに、再婚だと思われます。
そして、セバスティアンが「王子」と明確に説明されているところを見ると、ルノーさんではなく、前の旦那さんがバンダーバーグ家の人なんでしょうかね?
でも、世帯説明の感じからいって、カタリナが王家筋っぽい気もする。
いずれにせよ、カタリナとルノーの間に子供はいないですし、結婚する気もなさそうな、踊ってばっかの長男に子供ができたんですから、これはカタリナさんが黙ってないと見たぞ。
バンダーバーグの本家筋の子供ってことで、アドルファスの存在は、なかなかに重いのではないかと、産んでみてから思う。
ああ妄想って楽しいなあ。
案の定、どっからかぎつけたのか、カタリナから、バンダーバーグ宮殿で開催されるプールパーティへのご招待が。
行ってみたら、呼ばれてたのはジョシーと家出したはずの王女フランシスカだけという、なんだこの囲い込み漁。目論見があからさますぎて笑うわ。
息子のことでゴタつくことを警戒して、1人で来たのは正解でした(シム的にそんな問題は起こらないんだけどね)
参加を断らなかったのは、単純にプレイヤーが展開にワクワクしてたからです(笑)
当然のことながら、パーティにはセバスティアンもいます。
電話で別れを告げて以来、意識して会わないようにしていたのに、望まぬ再会。コマッタネ。
少し離れたデッキチェアに座っていたジョシーの横に、セバスティアンが座りました。
「母にも困ったものだな・・・俺のことなんておかまいなしだ」
「なぜ私が呼ばれたのか、説明してもらえる?」
「あの人は、色々なところにコネがあるから」
「はぐらかさないで。アドルファスは私の子であって、バンダーバーグは関係ないって言ったの、覚えてるでしょう?」
「でも、俺の子供だってのいうのは確かだ」
「・・・」
「・・・アドルファスっていうんだな・・・」
「・・・」
ジョシーは、なんだかんだでまだセバスティアンに心が残ったままです。別にふられたわけじゃなく、順番がちょっと違えば、立場もまた違ってたわけですから。
でも、セバスティアンは街のマドンナ、エラを選びました。
まあ、エラちゃんは、可愛いし性格いいしスタイルいいし境遇もシンデレラだし、さすがこのワールドの公式ヒロイン。王子とくっつくのが定めみたいなもんです。
でもさ、プリンスとヒロイン以外の、物語に名前が出てこない人はどうなるんだろうね。
彼らにもまた、色々な気持ちがあるに決まってる。
物語の上で名前も出ない人は、主役のみんなが幸せになるように、色々なことを諦めなくちゃいけないんだろうか。
子供までできた彼のことを、好きでいちゃいけないんだろうか。
せめて、このパーティにエラが呼ばれていて、セバスといちゃいちゃでもしてくれれば、強引に納得できたものを・・・。
「・・・来なきゃよかった・・・」
そんな気持ちが爆発してしまったのか、ジョシーとセバスは、再びロマンチックな関係に戻ってしまったのでした。
会っちゃうとダメだね。物理的距離は本当に大切です。
「順番を間違えたかな、俺たち・・・」
あーズルい! 過去の選択が違ってたら、今に何の障害もなかった、みたいに言う男は信用しちゃいかんですよ!
現時点の問題に対して動く気がないってことだからね!
ま、この場合、それを受け入れてるジョシーもジョシーなんで、どっちもどっちですね。
日陰の女の明日はどっちだ。