リアムも一緒に住み始め、5人は仲良くやっています。
そんな中、突然のルノー・バンダーバーグの訪問に、リアムは家族を守る決意を固め、ジョシーはアドルファスの成長を目の当たりにするのでした。
相関図
夏。この頃になってようやく、ジョシーが「リアムと結婚する」を出しましたが、どうにもリアムが煮え切らない。
仲はいい。スキンシップも積極的にしてくる、でも、なんか一歩踏み出してくれないんだよね。
これまで、割とジェットコースターのように展開していたのに(なにせ、まだやっと1年経ったくらい)、安定したと思ったら、全く話が進まなくなりました。
子供ができたら動くとは思うんですが、動かすために指示して子供を作るのもなあ・・・なるべくフリーウィルで進める、というのが、私のプレイの基本なもので。
さてどうしたもんかね、と、平和な日常を過ごしていたら、ジョシーとリアム、ほぼ同時に、セバスティアンとエラから電話がかかってきました。
「セバスティアン」
『こないだ、アドルファスが警官になりたいって相談にきたけど、君はいいの?』
「いいわよ、勿論。彼なりにあなたを見て、同じ仕事に就きたいって思ったんだもの、むしろ喜ばしいことじゃない?」
『・・・それを聞くと、ちょっと人生が楽しくなるな。わかった、じゃあ、そのつもりでいる。この街は警察官が少ないからね、アドルファスが来てくれれば心強いよ』
「ええ、特別扱いなんてする必要はないけど、見守ってあげて」
『ああ、わかった・・・ジョシー』
「何?」
『この間、義父が何を言ったか知らないけど、アドルファスにはうちの問題は行かないようにする。それは安心していてくれ。俺の、君とアドルファスに対する気持ちだと思って』
「・・・うん、ありがとう、セバスティアン」
「エラ、久しぶりだね。どうしたの?」
『ずいぶん前のことだけど、お礼を言い忘れてたから』
「何の話?」
『冬祭りで』
「ああ・・・」
『私、あなたに言われて考えたの。私は自分がちょっと・・・特殊な家庭環境だったから、自分がつかんだ幸せに必死で、あまり周りを見られてなかったなって。あれ、あなたの彼女のことだったのよね、後で知った』
「・・・うん、ごめん。君は何ひとつ悪くないんだ」
『謝らなくていいわ。知らなかったとはいえ、私は鈍感すぎたから。彼を問いつめて、気持ちを試すつもりで別れを切りだしたら、彼があっさり承知したのもショックで。運命の相手だと思ってたのに何故って。長いこと悩んだの』
「・・・ごめん」
『多分ね、運命の相手なんていないんだと思う。自分で運命にするんだなってこと、最近、突然フッとわかった。自分が別れたいと言えば、それが運命になるのは当たり前で』
「・・・」
『それがわかったから、これからどうしたいか決められる』
「・・・君はすごいね、本当に」
『ううん、リアムが私に気づかせてくれたの。だからありがとう。あなたは? 彼女とは?』
「君が素直に話してくれたから、僕も素直に話すよ」
『ええ』
「まだちょっと不安なんだ。彼女が、本当はまだセバスティアンのことが好きなんじゃないかってね。僕は、この通り格好いいとはいえないし、女性が喜ぶようなことは大体苦手だ。だから、今はいいけど、いつか、彼女は僕に物足りなさを感じるんじゃないかな。それがとても怖いんだ。そばにいるだけで精一杯なんだよ」
『ねえ、リアム、1つ断言するんだけど』
「なに?」
『あなた、ちゃんとかっこいいわよ。多分、彼女もそれに同意すると思う。それは絶対』
「・・・そうなのかな」
『そうよ』
「そうか・・・ありがとう・・・」
リアムはいつでも空気のようで、何か目立ったところも華もなく、それは自分が一番よく知っていると思うんです。
いつも誰かをひっそり支えているイメージ。
でも、そうだからこそジョシーは戻ってきたし、主役の立ち位置であるセバスティアンやエラも、彼を大切な友達と思うのでしょう。
自分で自分を信じ続けるのはとても難しいけれど、今、彼がいる幸せ、ジョシーを好きだという気持ち、それが現実だと理解するの容易いはず。
そんな風に、リアムがエラに元気をもらって。
ある夜、ノームが夜中にテレビをつけた騒音で、2人は一緒に目を覚ましました。
原因がわかって、顔を見合わせてひと笑い。
そして。
「ジョシー、ずっと一緒にいようよ」
「リアム?」
「なんか、今、とても幸せな気持ちになったんだ。こういうのが続けばいいなって思ったんだ。だから、これからずっと、僕と一緒にいてくれる?」
「あなたと一緒にいられたなら、きっと私は幸せよ。だから、私からもお願い。一緒にいて?」
それは、プロポーズというには、あまりも普通な、あまりにもさりげない約束でした。
「子供が欲しいな、君と僕との。君と思いを通じられた時にルーカスとライリーが産まれたように、君とちゃんと未来を生きるって決めた証として」
「同じこと言おうと思ってた」
2人で笑いあって、一緒にベッドに入って。
チャイムが鳴って。
そこからはバタバタでした。
「リアム、母さん、もしかしておめでた?」
「うん、たぶん」
アドルファスは勘が鋭いですね、すぐに見抜きました。
この息子は、もしかしたら凄いヤツなんじゃないだろうか(親ばか)
わかってはいても、妊娠が確定する瞬間は、やっぱりとても嬉しい。
早速、リアムに報告しましょう。
ああ、嬉しそうですね。よかったね。
彼らが動きだした途端、周囲にも変化が出てきました。
車を走らせていたら、ジョシーと同じように、お腹の大きなエラを見かけました。
その子の父親は、セバスティアン・バンダーバーグです。
現在、彼らは婚約中。
2人が、特にセバスティアンが、どういった気持ちで復縁したのかはわかりませんが、できれば、エラの中に希望を見出した結果であることを願います。
双子の時は別居だったけど、今回は、リアルタイムにお腹が大きくなってくのを経験しているところ。
リアムが、だんだんとお父さんになっていきます。
アドルファスは、警察キャリアへの就職を見越して、学業にスポーツに大忙し。
家族が寝静まった夜、こっそりと泥棒を撃退したりしています。
ほんと、なんて素晴らしい息子なんでしょうか(親ばか2回目)
全く同じ特質を持った双子は、ちょっとずつ個性が出てきたようです。
1人でなんでもやっちゃうライリーと、父や兄にひっついて回るルーカス。
この子たちも、もうちょっとで高校生。
無事に生まれた赤ちゃんは、リアム譲りの赤毛をもった、ジェイダという女の子。
リアムとジョシーの世帯は、6人家族になりました。
濃い緑に湖が輝く、天気のいい日。
リアムとジョシーは連れだって、「ヒドゥン・ガーデンズ」にやってきました。
池にかけられた橋の上で、2人だけの結婚式。
派手なお披露目ではなく、お互いの約束を確かにするための小さな儀式です。
彼らが出会ってから約1年、いつの間にか大家族になりました。
それは、積み重ねてきた色々な思いでもあるのでしょう。
「今度、僕の生まれ故郷、サンセット・バレーに行こう。ここみたいに緑豊かってわけじゃないけど、海があって、面白い人たちがたくさんいて、とてもいいところだよ」
「そうね、家族で。みんなで」
幸せに年を重ねていきたいね。
優しく、ゆったりと。
おしまい。
この物語の元になったプレイ、最初はシステムとの戦いでした。
ジョシーとセバスティアン(以下セバス)が恋愛対象となり、その翌日にでも交際を始めようかという時に、無慈悲なエラとセバス交際アナウンス。
好感度はこちらの方が遥かに高いのに、あれよあれよという間にあちらの関係が進んでいって、とにかく辛くて辛くて。
今となれば、StoryProgressionの進行速度を「遅い」とかにすればよかっただけじゃん、とわかるんですが、導入したばかりの頃で、本当に翻弄されちゃって。
かといって、別れさすのもどうなんだろう・・・と迷っているうちにリアムがぐいぐい出てきたり、バンダーバーグ宮殿に同居になったりと、なにやら急展開。
ほんと、状況が動く時は息つく間もなく動きますね。
エラのこととか、セバスとリアムの友情エピソードを出したかった・・・という心残りはあるけれど、まあ、プレイ日記からの物語という体裁をとっている以上は、なかなか非アクティブ世帯のことまで気が回りませんし、長く複雑になると書いている人間が飽きるし(「愛しのサブリナ」とか、ひーひー言ってた)、これでいいのかな、と思います。
「物語」としては、あと1回おまけがあります。その他の細かいことは、雑記で書く予定です。気長にね。