一緒に暮らし始めた、ケイティ、テオドル、パルミラ。
最初こそ少しギクシャクしていましたが、もともと子供好きなケイティですから、だんだんと自然な関係になっていきました。
目を離すと、父子はいつも枕投げしてるよ。
テオドルとケイティは、もともとの性格が穏やかですから、不和の種もなく、順調に愛をはぐくんでおります。
そんなある夜、星をみながらテオドルが過去を話しだします。
「俺はさ、ずっと『いい人』って言われ続けてうんざりしてたんだ。『いい人』って『平凡な人』って言われてるみたいで・・・何か大きなことをやりたかった。だから、リゾート計画に乗ったんだ。大好きな海の近くで、仕事は忙しいかも知れないけど、家族で波の音を聞いて過ごせたら幸せだと思った」
「・・・」
「一生に一度のチャンスのはずだったんだ。その時は、自分を主張することに必死で、何も見えてなかったんだろうな・・・結局、俺に残ったのはパルミラだけだ」
「バカ正直に生きてきて、こんな結果だ。かなり落ち込んだけど、パルミラがいてくれて良かったよ。彼女の笑顔のために前を見ようと思えたからさ。でも、もともと俺みたいに人がいいだけなやつは、多分、リゾート経営なんて大それたこと、無理だったんだろうなあって、今なら思うよ」
「・・・あなた、自分のそういうところ、嫌い?」
「・・・そうだな・・・うん・・・嫌いじゃないな。バカだと思うけど、自分のそういうところは好きだ」
「じゃあ、それを悪く言う必要なんてない。あなたが『いい人』なことで失敗したのなら、『いい人』だから成功することを考えましょう」
「ケイティ。でも」
「私の尊敬する人にね、言われたことがあるの。『ピンチもチャンスもない。あるのはただ選択だけだ』って」
ケイティ、何かを望むなら、選択しなさい。そして、その後の行動に対して真摯でいなさい。
行動に対して誠実であれば、もし撤退するとしても、何らかの意義は残る。どんなに惨めでも、惨めであると自覚する意味はある。それを恐れる人間にはならんことだ。
夢は目の前にぶら下がってなんぞいない。遠くにあるそれを追ってきた道程ひっくるめてのことだと、私は思うよ。
「出会いにはやっぱり意味があるのね。テオドル、私、クローズしたリゾート跡地を持っているの。設備も少し残ってる。あなたが選ぶのなら、手を入れて営業を再開しましょう。あなたらしい経営をして。バックアップするから」
「!」
「今の仕事を辞めても、いくつか不労所得がある。大赤字を出さなければ暫くは大丈夫よ。パルミラにも不自由はさせない。そこは安心して・・・どうする?」
「なあ、ケイティ。前から不思議に思ってたけど、君は何者なんだ?」
「・・・亡くなった夫が偉大だったの。私に、生きていける色々な財産を残してくれただけよ。だから私自身は何でもない凡人」
「さっきの言葉もその人?」
「そう。彼はいつでも正しいの」
「・・・俺はその人に叶わないなあ」
「当たり前よ、そばにいた私だって全然かなわないもの。人生の先生ね」
「そうか・・・ケイティ」
「うん」
「俺だけでは無理だ。だから、君も一緒にやってくれないか? 君の先生から教わったことを、俺にも教えてほしい」
なんとびっくり(しらじらしいw)、テオドルは、1度失敗したリゾート経営に再びチャレンジすることになりました。
島の反対側にあったさびれたリゾートを経営していくことになります。
ま、リゾート経営といっても、建築モードと経営方針の設定がメインで、プレイのビジュアル的な部分は地味なんだよね・・・もにゃもにゃ・・・。
つまり! 写真が皆無なので、メインに出せません(笑)
もっと写真撮っとけばよかったー!
残った写真で話を面白く作るのは至難の業だ、ということに、最近気づき始めている・・・うそ。力不足なだけ(笑)
ま、そんなわけで、テオドルはスポーツキャリアを辞め、生涯の夢も叶えるため、プロダイバーになりました。
いくら資産があっても、やっぱり労働の実感(とスクリーンショット)は欲しいですからね。
ダイバーのお仕事は、ひたすら潜ってウニとか魚とかを捕獲。それを売って糧を得る、海女さんのような職業です。
けっこう地味にコツコツやる仕事。
ただ、時間は好きに使えるので、行動の制限はかなり少なくなります。
勤務時間が夜のスポーツキャリアと違って、パルミラが家に戻ってくる時間にテオドルも家にいられるのはとてもいいですね。
平日の昼間に公園デートだってできちゃう。あ。
このお団子+黄色いフープピアスは・・・。
あら、テオドル・・・ふうん、あれがテオドルの面倒みてるって女ね・・・ふうん。
ふぉー、こわーい(←楽しんでる)
フロリータはまだアルトと関係があるので、あちらにも話は伝わっているでしょうね。
そんな中、ケイティのお腹に赤ちゃんが宿ります(フリーウィル)。
前の旦那さんとの間には子供がいなかったので、初めての妊娠になります。
「ケイティ、あげる」
「え! ほんとに? ありがとう、パルミラ」
「赤ちゃんと聞いて」
妊娠直後、パルミラが「ケイティに贈り物をあげる」という願望を出しました。
選んだのはオルゴール。自分で委託販売所まで行って買いました。
ちょうど、「オルゴールを買う」も出ていたので、きっと、オルゴールをプレゼントしたいんだと思ったんだ。
もうさ、けなげで泣けてくるわ。
パルミラはパルミラなりに、ケイティに気を遣ってるんだと思います。母親に捨てられたこと、父親の恋人であって自分とは他人、そしてその人の家で暮らすこと、そういうことに心は不安定になっているでしょうからね。
プレゼントしたのも、おめでとうという気持ちもあるでしょうが、環境独特の卑屈さというか、いじらしい媚もあったでしょう。
私のことも愛して。忘れないで。
「倹約家」の特質を付けたのも、ケイティの家に厄介になっているということに無意識の負い目があるだろうなあと思ったからでもあります。
引っ越してきてしばらくは、「ケイティと●●する」と、ケイティ関係の願望で埋め尽くされていたのも、システムがさせたこと、だけではないと信じてしまいます。
ああ、やっぱり私はパルミラを幸せにする!(テオドルどこいった)