淡い恋を始める前に終え、期間限定の恋が始まりました。

ニコールがこの大学にいられるのも、あとわずか。

ひょんなことから、卒業までの数日間、デレクとつきあうことになったニコールですが、思ったより順調に恋人しています。
最初の不仲が嘘のよう。

でも、大学に来たのは単位をとるため。大切なのは勉強。恋だけにかまけている暇はないのです。

この学び舎に入るのも最後。

終わる時こそ肝心。手を抜かず、きちんと授業を受けましょう。

そもそも何の授業やってんだかは不明ですが。

授業が終わり、試験には合格。

この調子でいくと、成績も心配なさそうかな。
色々あったけど、勉強だけはちゃんとしてたもんね。

あーあ、これで楽しくてしっちゃかめっちゃかな学校生活も終わりかー。

最後だからね、今まで話せなかった人とも喋っとこ。

魅力スキルも上がっているので、最初よりもコミュニケーションはスムーズ。相手との有効度も上がりやすくなっています。
こんなところでも、彼女の成長がわかるねえ。

とかしんみりしてたら、マラン・ホールのキッチンでボヤ騒ぎ・・・。

世帯(含ルームメイト)の皆さまは相変わらずの大騒ぎ。そんなことより「はよ消せ」と毎回思う。
いつも問題ばっか起こしているアサラが、ここでは消火してくれる頼もしさよ・・・。

最後の最後まで、あれこれあって退屈しない寮でした。

「あんた、恋人きどりやめてよ。キモい!」

いつも誰かがもめていて。

「地味に頑張るあなたって素敵」

そろそろルームメイト間に、しっかりしたロマンスなんかも生まれて。

「ニコール、いえー!」

友達もできた。

うん。本当に短期であっという間だったけど、楽しかったね。

他の寮にはそれぞれの良さも楽しみもあるんでしょうけれど、このプレイでマラン・ホールを選んで正解だったと思います。

そしてドキドキの成績発表。

大丈夫だろうとは思ってるけどさ、最終的に自分の目で見るまでは、ちゃんといい成績がとれてるか不安だもんね。

はい、A!

(設定的に)これで無事に将来のための準備が整いました。

ここでの目的は果たし、あとは、帰る準備をしなくちゃ。ニコールは最後まで真面目な世話焼き。

「立つ鳥跡を濁さず」。最後くらいだからと、あっちゃこっちゃグチャグチャな寮の掃除をして、自分のお金で買った備品のダーツで遊んでいると。

電話が鳴りました。

「スキップ。うん、Aだった。うん。荷物はもう送ったの。夜まではこっちにいるけど、あなたとは会わないって決めてるから・・・ごめんね」

ニコールの青春の1ページ、スキップからのコール。

最後の最後にこういうドラマを作るの、やめてほしい。しんみりしすぎる。

「でも、ありがとう。最初に声をかけたのが、あなたでよかった」

なんだかんだ、知らない人の中に放り込まれて、最初から最後まで優しくしてくれたのがスキップでしたから、愛だ恋だを超えたところで、やっぱり感謝の気持ちは強いよね。

でも多分、それは雛が最初に見たものを親鳥だと思ってくっついていくような親しみで。

ここを巣立つ今は、背中を押してくれる人がいる。

「ちょっと外出ようぜ」

夜空に大きな大きな月が輝く最後の夜、最後のデートに誘われました。

「わあ、こんなとこあったのね! 夜はいつもクタクタですぐに寝ちゃったから、全然知らなかった」
「あっちにいいベンチがある。学期終わりで大騒ぎしてて、こんな辺鄙な場所には誰も来ねえだろ」

「なんか、ここにこうやってるのが不思議な気分」

「・・・お前にとっちゃ、ここにいた時間なんて、きっと目が覚める前の短くてやけにリアルな夢くらいなもんだろうな。それでも、俺はお前に会えてよかったよ」
「・・・ありがと」
「お前、割とガッツあるから。世話焼きのとことか、妙に理屈くさいとことか、正直ハナについてうぜぇけど、きっとそれがお前のいいとこなんだろう」

「もしいつか、かすかでも俺を思い出すなら、寮のことでもなんでもなく、今夜の月を思い浮かべろよ。月は太陽の種だろ。いつかお前が咲くんなら、俺はそういうんでいい」

「・・・デレクがこんな詩人だなんて思わなかった」
「これでも美術科だからな。芸術家はロマンチストってのは世の習いだぜ」

「・・・また会える?」
「いや、会うことはないだろうな」
「そこはもうちょっと言いようないの?」
「そういう期待はいらねえ。夢でいいんだよ、俺らは」

「・・・そうかもね」

「なら、今だけは熱烈に私の恋人を愛するわ。好きよ、デレク」
「ああ・・・」

見下ろすのは、少しの間だけいた学びの街。
記憶はやがて薄れ、きっと思い出さない時間の方が遥かに長くなるのでしょう。

でも、彼女にとっては、自分を作ってくれた場所に違いないのです。

「じゃ、そろそろ夢は終わりだ」

ニコールの学校生活は、こうして終わりを迎えました。

「ついた。今、基地の前。
うん・・・うん、平気。大きいものは家に送ってあるから、タクシーで大丈夫。
お帰りパーティやってくれるの? ありがとう、楽しみ」

「・・・話したいこと、たくさんあるから・・・うん、またその時に。
電話ありがとう。ほっとした。
うん、じゃ」

あっという間だったな、大学。

おしまい。

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