「お兄ちゃん」
「なんだよ、改まって」
「ハンナちゃんさ、つきあってたじゃない? もういいの?」
「・・・お前なあ、さっき結婚式やったばっかの人間に、そういうこと聞くか?」
「私はハンナちゃん好きだったし、やっぱ年とか考えると、お似合いだったなーって思うから、一応聞いてみただけ」
「それ、エドナに言うなよ」
「言わないよ。別にエドナさんが嫌いなわけじゃないもん」
「ハンナは可愛かったよ? 今でも何かあれば力になりたいと思ってる。でも、ハンナには悪いけど、エドナのことは、ずっと好きだったんだ」
「・・・」
「年のこととか仕事のこととか、どうしようもないことが多すぎて諦めた時、ハンナの元気さに救われたよ。だけど、ようやくあいつに追いついて、逃げてばっかだったあいつを捕まえたんだ」
「・・・なんかズルく聞こえる」
「確かにハンナを泣かせた。それはずっと悪いと思い続けると思う。けど、オレはオヤジみたいに、あっちもこっちも中途半端なまま好きな女をつかまえとくのはイヤだ。オレはエドナと一緒にいることを決めたから、だからケジメはつける」
「ふうん」
「それ聞いて安心した。お兄ちゃん、感情にまかせて突っ走るとこあるからさ、イキオイで結婚、とかだったらどうしようかと思ったのよ」
「イキオイで子供は作んないよ」
「私は、正直、お兄ちゃんのこと苦手だし、ていうか、うちの人たちのことは、お母さん以外みんなキライなんだけどさ、でも、たまには遊びにきてあげてもいいよ」
「相変わらず可愛くねえの・・・けど、ま、遊びに来させてやってもいいぜ」
「そういえば、お父さん来なかったね」
「何やってんだかなあ・・・」
ブリッジポートのブロンソン・リトラー君は、大人になり、そばかすを消してあげると、正統派の甘いマスクに育っててびっくりします。
ま、ティーンの頃から予兆はあるんですけど。
両親のどっちにもあんま似てない気がするんだよね・・・いいパーツだけ奇跡のように配置されてる感じ
エドナというマイシムと、プレイ当初からやたらと仲がよく、紆余曲折あって結婚しました。
数々の男を渡り歩き、片手じゃ足りないウフフフレンドを持っていたエドナが、最終的に、そして唯一「交際したい」と思ったのが彼だったのです。
なかなかの純愛でキュンときたプレイでした。
(当然、書き散らかしてます)
ちなみに、この時、ブロンソンの父ルーベンだけ結婚パーティに来ませんでした。
その時間帯はあちこちフラフラしていて、夜も更けてからひっそりと到着し、雨の中しばし玄関に佇んだ後、呼び鈴も鳴らさずに帰っていきました。
リトラー家は色々複雑なので、なんというか、余韻に満ちた結婚式の夜でした。