きっつい。

息子と夫をほぼ同時に亡くしたサブリナに、嘆く以外、何ができるというんだろう。
寝ついたと思ったら起きて、ひたすらに慟哭しています。

もうほんとね、このアクションは見ている方もツライよ。

こんな時のために、ハーウッドは「忘らむの香水」をくれたんだと思うんですが、あまりにショックが大きすぎて、存在自体を忘れてしまっていました。

朝になって起き出してきたオーギュストも、事態を把握して泣き叫んでいました。

いつも能天気なまでに明るいから、ギャップがまた切ない。家族が大好きだしね、この子。

ハーウッドが寿命をオーバーした時から、いつかは・・・と、ある程度の覚悟はしたとはいえ、世帯5人のうち2人が前触れもなくいなくなった喪失感は、実感してみると予想より胸にくる。

でも、どんなに辛かろうが胸が苦しかろうが、学校では、いつも通りに授業が行われます。
喪中のお休みをくれよう・・・。

しかし、よく考えてみると、隕石落下当日、高校生は小学生よりも1時間早く授業が終わり、かつ、課外活動がない日だったから辛くも逃れただけで、オーギュストも危なかったんですよね。

ほんと、生と死のタイミングは紙一重だな・・・。

昨日の隕石の被害状況を新聞で確認したところ、犠牲者は12名でした。

ってかさ! 8月にもサンリットタイズで学校に隕石落ちたよね? これってこんなに頻繁にあるものですか? 私が呪われてるの? だったら本当に申し訳ない。

他のところならまだしも、学校に落ちるとか、ダメージが大きすぎるのでやめてほしいんですよ。「マジか。え、マジか。マジ? え?」しか言えなかった私の気持ちにもなってほしい。

誰に対して主張してんだか、よくわかんなくなってるけど。

そんなことより、サブリナたちです。

オーギュストの課外活動セレモニーが行われるということで、サブリナとメイシーも、夕方、学校へ向かいました。

なんというか、抉ってくるよね・・・前日に息子が亡くなった場所へ行かなくちゃいけないとか。しかも、死因の隕石は入口に転がってるし。

これがリアルだったら、壊れた建物の修復とかあれこれで休校待ったなしだけど、シムの世界は翌日にはリセットされちゃうから、時にそれがやるせない。

でも、せっかくのセレモニー。終わった後、残った家族3人で、ビストロに食事に行くことにしました。

が。

なんかツライよ、この構図。3人でいるんだから、一緒に食事するようにシステムが気を遣ってくれればいいのに・・・中で食べればよかった。

何を見ても、ウェットかつネガティブにしかとらえられない、ストレスマッハなプレイヤーです。

12人も亡くなったのですから、街全体が嘆き一色に染まっています。
見回せば、赤い吹き出しばかり。複数の子供を失った世帯も多く、いつも妙に元気なツインブルックの街も、さすがに空気が重い。

幸いなことに、ハーウッドのように、子供が亡くなったショック(としか思えないタイミング)で亡くなったシムはいなかったようなので、それだけは本当に良かったです。

ええ、本当に。

そんな風にコンディション最悪の状態で、オーギュストの誕生日がやって来ました。

時間が止まってしまった人たちも大切だけど、やっぱり前へ進む子を祝福しなくては。
どんな状況であれ、成長するのは素晴らしいことです。

「・・・」

その朝、絵を仕上げたオーギュストは、もう完成されることのないハーウッドのキャンバスを、しばらく眺めていました。

寄宿学校に行っていて小学生の間は不在でしたが、高校生になってからは、その無邪気な明るさが、この世帯の空気を作っていたように思えます。

「この子はなんか・・・おバカだのう・・・」と思うことも多々あったけど、基本的に真面目揃いなクレイ家の中のムードメーカーとして、本当にありがたかった。

オーギュスト、成人おめでとう!

「あなたも大人になったんだから、1度は1人で暮らしてみなさい」

家長のハーウッドが亡くなったので、これを告げるのはサブリナの役目です。

「でもママ、俺がいなくなっちゃったら、ママ淋しいでしょう? 俺、ここにいるよ」
「ママのことは心配しなくていいの。メイシーもいるんだし、大丈夫よ」
「でも・・・」

「成人したら家を出るっていうのは、お父さんが決めた我が家の方針だから、あなたもそうしなさい」
「・・・うん・・・わかった・・・」

オーギュストは成人のタイミングが悪く、卒業式まで約1週間あります。きっと、その間に昇進するでしょうから、一緒にいられるのも、その期間だけです。

彼は自ら望んだ教育職に就きました。生涯願望が「口八丁手八丁」だから、ギターがらみで音楽キャリアに行くかと思ったのですが・・・弟の死に、何か思うところがあったのでしょうかね。

でも、性格的に生徒に人気出そうだし、なんとなく向いてるんじゃないかなーという気もします。教育実習生のお兄さんみたいな感じで。

これで、ハーウッドとサブリナの間に生まれた子たちは全員成人。感慨深いというか何というか。

ハーウッドが亡くなってから、サブリナは特に必要のないところでも、彼の遺品の傘をさすようになりました。
夏の日差しが照り付けているわけでもなく、雪も降っていないのに。

シムたちは割とドライだけど、たまに行動の端に思いが垣間見えることもあったりして、システムの裏で色々なことを考えてるんじゃないかしら、と感じます。

いつもの癖で、ハーウッドと待ち合わせしていたピクニックスペースに行ってしまい、何をするでもなく、本を読みふけるサブリナ。知りあいに声をかけられても、何の反応も示しません。

独身の頃もこんな感じだったけど、それでも誰かに声をかけられれば作業をとめて、お喋りにつきあっていたんだけども・・・。

「あんた、ハーウッドの奥さんでしょ? 明日にも死にそうな顔だわね」

そんな中、特に仲が良いわけでもない、ミリー・ピジンさんに声をかけられました。
いきなりでビックリです。

「死にそう・・・に見えますか?」
「見える見える。若くて美人なのに、もったいない」
「・・・」

「アタシはファン・デアラーの昔馴染みでね。ハーウッドのこともそれなりに知ってる。ファンは言ってたよ。『もし、あの諦めたハーウッドを引き戻してくれる存在が現れるなら、私はその人を神と呼ぶよ。そうなればいいなあ』ってね」
「ファンが・・・」
「どんな風にハーウッドが死んだか知らないけど、あんた、あいつを彫刻家として終わらせてやれたんだから、それだけでいいんだよ」

「・・・でも、息子が・・・あんなふうに絶望させて・・・結婚しなかったら、そんなことなかったでしょう・・・?」
「そう思いたきゃそれもいいさ。でも、ハーウッドが生きて愛したから絶望したんだ。少なくとも、諦めてしょぼくれた人間にはできない芸当じゃないか。アタシもそろそろだから、それだけはわかるよ」
「・・・」

「ねえ。死にざまを嘆くより、生きざまを誇ってあげなよ。少なくとも、あんたはさ」

「ババアの説教くさい昔話につきあわせてすまないね。ま、泣くのも悲しむのも生きてる人間の特権だ。がんばんなさいよ」
「・・・ありがとうございます・・・」

ミリーさんは、今日が寿命の日。
もともとは、自分そっくりの娘と共依存状態にあったようですが、このプレイでは、娘と離れて若い夫とともに暮らしています。

ファンの元カノであり、最後のデフォルト老齢です。
「良い」シムなので、サブリナに声をかけてくれたんでしょう。

こういうのは、ありがたく、淋しい。

徐々にではありますが、いつもの生活に戻ってきているクレイ一家。

そういえば、シングルのはずのサブリナが、「バチェロレッテパーティーやりたい」と謎の願望を出しました。

え、やだ、システムも錯乱したの? って思って確認してみたら、サブリナとハーウッドは婚約状態。

カミーユごめん、アイコン作成される前に撮っちゃった

亡くなったら、家系図は切れるんじゃないの・・・?

ただ、サブリナやハーウッドにフォーカスすると関係は繋がっていず、子供にフォーカスした時にだけこうなるので、何やら不具合のような気がしますが、なんというか、しんどいよな、こういうのは。

1度は墓を回収したけれど、埋葬のふんぎりがつかずに、現在、ハーウッドとヘンリー骨壺は主寝室に置かれたままになっています。

ムードレット的には既に喪が明けているはずだけど、なんだろうね、子供を独立させる時みたいな気持ちなんだよね。
やらなくちゃいけないのはわかってるんだけど、つい先延ばしにしてしまう、って気持ち。

ただ、いつまでもこうしていても仕方ないので、オーギュスト独立のタイミングで、一気に動いて心理的負担を軽くしようと思います。

気持ちとシンクロするように、いつの間にか、季節は冬。
初雪です。

家族が寝静まっている中、ふと、ヘンリーのゴーストが出現しました。

彼はしばらくお風呂につかり、生前のようにチェスを練習して、自分のベッドでうたたね。

あの時までは、これは普通の光景だったのに、失ってみると儚いものです。

明け方目覚めたサブリナは、息子の来訪に気づき、ふわふわと外に浮遊する彼を追いかけてゆきました。

「ヘンリー」

「お母さん」

呼びかけると、いつものようにハグをして、そして、彼は消えました。

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