超スピードでセバスティアン・バンダーバーグとの間に子供ができたジョシー・ミューラー。
彼には彼女がいるのに、一旦は決別したはずなのに、会ってしまったら元通り。
「ジョシー、買い物?」
「アドルファスが言葉を覚えたから、読み聞かせ用の本を買いに来たの。リアム、本好きでしょう? おススメの絵本ないかな」
「そうだなあ・・・」
ジョシーがセバスティアンと出会ったのは、引っ越してきた当日の歓迎訪問でした。
そして、その時、もう1人、彼女を歓迎に来てくれた人がいました。
リアム・オデューク、科学キャリアのいかにもオタクって感じの気弱な人です。
公式サイトストアのBe Right Back!でおなじみですね。
セバスとエラは公式カップルのようでもあるんですが、結婚だのなんだの親からのつきあげでうんざりしている王子は、色恋事にイマイチ積極的でなかったりして、シンデレラ・エラを救い出す程のバイタリティがないこともあります。
※そもそも、家のことを押しつけようと、家出した妹を探してるって説明があるくらいだしな(笑)
そこで登場するのが、ひっそり彼女に憧れていた、ひ弱なオタク、リアムというわけです。
まあ勿論、この辺は公式が明確に「こうなるよ」とは言ってない(と思う)ので、あくまでも「そんな風な設定」でしかないんですが、今回のプレイ、はからずも、この三角関係に組み込まれることになってしまったのです。
いやもう楽しみで楽しみで。
私のこれまでのプレイでは、エラはリアムとくっついてることが多いので、彼の純愛は大したもんだと思いますよ。素敵。
が、今回に限っては、リアムはエラとも勿論仲は良い(いい友達)のですが、ロマンチックな矢印はジョシーへ向かっているようです。
そして、セバスティアンとも「いい友達」。
ジョシーは、リアムのことは親友として認識しているようです。
ロマンチスト体質のくせに、ロマンチックコマンド、全く自主的に出さないし。
なんか、文字で説明するのが面倒くさくなってきたので、相関図を作ってみた。
リアムに向いているハートがない!!
リアムからジョシーへは、結構あからさまなんですが・・・ま、ジョシーはそれだけセバスティアンに夢中なんでしょうね、きっと。禁断の恋は酔うからさ。
と、立ち話をしている間に、カタリナさんがアドルファスをだっこしてるー。
まあ、彼女は家族志向もちなので、赤ちゃんに対してはフレンドリーですけど、それでも、他には目もくれずにアドルファスをあやしにきたときにはビビったわ。
「・・・」
なんか考えてそうな目つきです。
「今日も疲れたよ・・・癒して」
セバスティアンとの関係は、いまだに続いています。
そんなことをしている間に、アドルファスは小学生になりました。
ママが買い物をしている間、一生懸命、怖い話をしている模様。
怖がってあげる大人たちが可愛いよね。なんか好きなんです、このアクション。
そして、またそこにいるリアム。
なんだストーカーかってレベルでよく遭遇します。
ジョシーが買い物を終えたので、アドルファスと話していたリアムも、ついでに自宅にご招待しました。
「まだセバスティアンとは続いているの?」
「・・・」
「ちょっと星を見よう」
食卓で、ちょっと気まずい雰囲気になったので、リアムはジョシーを誘いました。
リアムは星を見るのが好きなようです。大体会うたびに誘われる。
科学者的に、色々と面白い説明をしているんでしょう。いいな、聞きたい。
穏やかな雰囲気に、ホッとするジョシー。
「あーあ、私、あなたみたいな人がよかった!」
「・・・あのさ」
「なに?」
「僕とつきあおうよ」
「え?」
「少なくとも、僕に彼女はいないよ。君のこともよく知ってる。アドルファスとも仲良しだ」
「リアム・・・」
「ジョシー、僕は君に安心できる関係をあげることができると思うんだ。今の君に必要なのは、それじゃないのかな」
「でも、あなたもエラのことが好きなんでしょう?」
「好きとはちょっと違うかな。素敵だなとは思うけど、ああいう人は、セバスティアンのようなステイタスがふさわしいよ」
「・・・私たち、脇役どおしで傷をなめ合ってるみたいね」
「そう思う?」
「思うわ」
「ならそれでもいい。どんな立場であれ、僕は君が好きだよ」
「・・・」
返事は保留されたまま、リアムは泊まっていきました。ジョシーの横で。
ここでウフフしちゃうところがジョシーのアレなところです。
確実ではない関係に曖昧な不安がある中で、自分を「好きだ」と肯定してくれる人がいたら、まあそりゃあ嬉しいだろうね。
それでもなあ、結局、その場の感情に流されてるだけなんじゃないのー、セバスティアンの時と同じじゃないのー。
と、プレイしながら心の中で思うプレイヤー。
しかしリアムは優しいですね。
コトが終わるとジョシーをほっぽって踊りくるってる王子とは違って、リアムは彼女が起きるまで横に居てくれて。
1人の食卓が淋しくないように、わざわざ食卓まで移動してくれました。
アドルファスとも、いつの間にか「いい友達」まで関係を進めているし。
あんまり会わない父より、リアムとの方がずっと仲良しです。
若いと外見とか判りやすいステイタスとかに目が行っちゃうから、セバスティアンの方が魅力的な感じがするけど、おばちゃん目線から見たら、やっぱりリアムの方がおススメだよなー。なー。
実際、セバスティアンってそんなにイケメン顔ではない気もするし。
とまあ、プレイヤーの気持ちはともかく。
ある日、友達のルイス・スイートさんが寿命だよというアナウンスがあったので、ジョシーは彼の家に向かいました。
が、残念ながら留守。
出かける時に在宅を確認してたんですが、移動中に外出してしまったんですね。よくあるよくある。
仕方ないので、スイートさんちの向かい「ショアライン・キャビン」で待つことにしました。
(冷蔵庫・ベッド・バスルーム完備のホームレス歓喜の物件です)
そこにいたのは、バンダーバーグの男たち。
「こんにちは、ジョシー。うちの孫は元気かな?」
「・・・元気ですけど、あなたの孫ではないです」
「彼・・・アドルファスは、王家にとって重要な子供ってことはわかってるはずだね」
「あの子はミューラーの子ですから、バンダーバーグは関係ありません」
「君が聖母でない限り、子供には父親が存在する。彼の場合、それはセバスティアンだな。バンダーバーグの血を引くものだ。それはかなり重要なことなんだ。君が考えてるよりね」
「・・・そんなの・・・」
「アドルファスには、バンダーバーグで相応しい教育が必要だ。なに、彼1人でとは言わないさ」
「一緒に家に来てくれるね」
「・・・セバスティアン・・・」
「そういう意向になったのなら、そうにしかならないさ。それに、俺は君のことが結構好きだし、揃って暮らすのも悪くない」
セバスティアンが助けてくれない・・・むしろ、ウェルカムっぽい。なんでだ。
そして、この人の態度が本当に他人事というかなんというか、むしろ、後継ぎ問題が解決して俺は自由! くらいに思ってんじゃないかと思っちゃうわよ、ほんとにもう。
ジョシーのことを憎からず思っていることは間違いないものの、だからってエラと別れるつもりもない。
本当に、何を考えてるんでしょうか。
「明日、迎えをやるよ。いいね」
そして、有無を言わさず、ジョシーとアドルファスはバンダーバーグ家に迎えられたのでした。