ある日、ジル・モリンズが仕事帰りにジムで汗を流していると、同僚のジェイセン・ヘンドリクスから声をかけられました。
「次の休み、仕事仲間とオフィス外での親交を深めようと思ってね。我が家でプールパーティを開く予定なんだ。君も来てくれないかな」
「・・・まあ、気が向いたら」
・・・君はきっと気が向くと思うよ。
そしてその日、ヘンドリクス家の豪邸には、彼女と彼の2人きり。
「ところで、職場のみんなが来るようなそぶりを見せておいて、私だけっていうのはなんでかしら。あなたはこれをパーティっていうつもり?」
「うん、君しか呼んでいないし、パーティという言葉をどう解釈しようと、それは自由だろ?」
「・・・なにそれ」
「興味があったんだよね、君に」
「私はない」
「だから呼んだんだ。とりあえず今は、僕のことを考えていてくれてるじゃないか」
「・・・」
何やらよくわからない雰囲気の中、それでもそれなりにプールを楽しんで、ホストのジェイセンが食事を作ってくれて。
「何が目的でこんなことをしたのか、そろそろ教えて」
ジルは、そして本題に入るのでした。
「ああそれね。うん、ちょっと僕と深い関係になってもらいたくて」
「・・・」
「・・・」
「・・・はあ?」
のんびり不定期に、つづく。