まだ夏の暑さが残る秋の日。
ファンファーレの鳴り響くサンセットバレー市役所にて。
「お兄ちゃん、卒業おめでとう!」
「ありがとう、ガートルード」
「私にとってお兄ちゃんは半分お父さんだからね、小さい時から、一緒にいてくれてありがとう」
「兄ちゃん、おめでとう!」
「僕も早く大人になりたいなあ」
「ブランドンもワイアットもありがとう。こないだ生まれたと思ったのに、ここに来れるくらい大きくなったんだなあ」
「ギルバート!」
「おー、アントワーヌ、ありがとな」
「・・・おめでとう」
「・・・どうだね、息子が一人前になるこの時は」
「長かったようで短かったわ。素直にうれしい」
「・・・よくここまで育ててくれた」
「次は孫を見ないとね」
「それもあっという間だろうな・・・おっと、兄弟たちのハグラッシュが終わったようだ、行こうか」
「おめでとう、ギルバート」
「母さん、ありがとう」
「立派になったわね・・・本当に、あなたが大人なんて・・・」
・・・あ、母さん、これは泣くな・・・。
「やあ、ギルバート、まずはおめでとう」
「お父さん、忙しいのに来てくれたんだね、ありがとう」
「総代とはな。よく頑張ってくれた。私も鼻が高いよ」
「前に言ったでしょ? 僕は結構いい成績とれるって」
「そうだったな。お前のそういうところは頼もしい」
「へへ、これからは政治の世界だ」
「ああ、お前ならうまくやれる」
「うまくやるさ!」
ギルバート、卒業&成人、おめでとう!